ロングライドで鼻や目頭が痛い人、こんなサングラスはどう?
メガネの街、「サバエ」発のスポーツサングラス
長時間なにかに集中していると身体のどこかが痛くなるものです。スポーツ自転車なら「お尻」という声が大半なのですが、なかには鼻や目頭、という声もあります。それはサングラスをかけているときの痛みなんですね。普通の眼鏡をかけていても頭痛に似た痛み、ありますよね。こうなると走りに集中するどころか、痛みの原因である眼鏡やサングラスを外すしかないわけで、それでは本末転倒というものです。
そこで世界初のノーズパッドレススポーツサングラス「AirFly(エアフライ)」というサングラスをご紹介します。
福井県鯖江市というと「メガネのまち」です。眼鏡フレーム生産国内シェア90%以上ですからね。日本一です! サバエといえばメガネ、MEGANEといえばSABAEなのです。ところが、眼鏡のフレーム作りの技術はあっても、サバエ発のスポーツサングラスというのは、ありそうだけどなかったのですね。そこで、鯖江の眼鏡フレーム作りのノウハウを活かして、従来のスポーツサングラスにはない機能を得たのが、このノーズパッドレススポーツサングラス「AirFly(エアフライ)」なのです。
ノーズパッドがないというデザインによって得たメリットは……
・鼻(目頭)が痛くならない!
・鼻のお化粧がずれない!
ってことです。
鼻が痛くなるというのは、眼鏡使用者であれば容易に想像がつきますね。特にロングライド系のサイクリストでは、長時間のアイウェア装着で鼻が痛いというストレスを感じている人はいるでしょう。また、女性であればお化粧のズレも気になるところ(だと思いますっと見て見ぬふり……)。
また、もう一つの大切な需要があります。病気や怪我などで鼻の形に障害がある人でも「AirFly(エアフライ)」ならば装着できます。いままでは鼻にひっかける以外しか選択肢がなかったゆえに、装着できるスポーツサングラスがないと困っている方もおられるのです。そんな方にも朗報ですね。
「AirFly(エアフライ)」の写真を見ると、正面からは通常のスポーツ用サングラスのようにも見えます。せっかくの「世界初ノーズパッドレススポーツサングラス」なのに、ノーズパッドありのようなデザイン。開発者の方によると、転倒など大きな衝撃を受けたときに、フレームで顔面を傷つけないようにするためのパッドだということです。
ノーズパッドがない代わりにサイドパッドでこめかみ(あるいはほお骨の辺り)を挟みます。フィット感の強弱は、サイドパッドとテンプルパッドの角度で微調整できます。
サイドパッドの芯材はチタン。高いフィット感に貢献している部分。
テンプルパッドの芯材はステンレス。ここでも角度の微調整ができます。
試着した写真がないので恐縮ですが、サンプルを装着してみたところ、フィット感の良さに驚きました。一般的なアイウエアであれば、スポーツサングラスの一流ブランドであってもほぼ間違いなくずり落ちてくるであろう激しさでアタマを振ってみました。しかし、「AirFly(エアフライ)」はほとんどずり落ちなかったのです! おお、これはスゴイ。
筆者はマウンテンバイクが大好物で凸凹の山道を走るわけですが、振動でサングラスがどうしても下にずれてくるんですね。それを想定してアタマをブンブン振ってみたわけですが、「AirFly(エアフライ)」の装着感はかなりしっかりしているのではないかと感じました。まつげがレンズに当たらないようにかけ心地を調整できるので、まつげが長い人のお悩みも解消できそうです。これだけフィット感が良ければランニングでも問題ないでしょう。このフィット感こそが「サバエの眼鏡フレーム」のノウハウによるものなんですね。
鼻のパッドがないので、顔面の中央がなんとなくスースーします(笑)。「あるべきモノがない感覚」という意味ですけどね。キャッチコピーは「まるでかけていないような異次元のフィット感……」とあります。
確かに鼻周りは「まるでかけていないような」感じです。なにしろノーズパッドがないわけですから! でも、「こめかみに負担がかかっているのでは?」とか「こめかみが痛くないの?」といった疑問もあるでしょう。そのあたりが長時間の着用では気になるところですが、短時間で試着した限りでは、サイドパッドがこめかみを締めつけるような違和感はなかったですよ。大型のサイドパッドが装着感の良さに貢献しているのではないかと思います。ホールド感の微調整もできますしね。装着感など詳しく長期レポートしてみたいですね。
AirFly 「エアフライ」
14,750円(オリジナルケース&セリート付き、税抜き)
発売時期 2015年7月15日
関連リンク:株式会社ジゴスペック