スポーツ自転車好きにオススメの電動アシスト自転車、しかもミニベロ見つけたよ
日本で発売されている電動アシスト自転車は、多くがシティサイクル、いわゆる”ママチャリ”の延長線上にあるものが多数です。
もちろん、スポーツ自転車タイプも多数リリースされています。
その中でも、これは乗りやすいというものに試乗してみたのでご紹介しますね。
こんな人にオススメの自転車です。
・安い電動アシスト自転車が欲しい
・安心できる国産ブランドがいい
・シンプルで品の良いデザインがいい
・普段はスポーツ自転車に乗っている
さて、今回ご紹介するのは、パナソニック・エネモービル・Sというモデルです。
見た目がとてもシンプルでいい感じ。
ハンドルとサドルのあたりをつなぐフレームの一部分のフレームチューブ(トップチューブ)がホリゾンタル(水平)になっているので、見た目がスポーツ自転車っぽい雰囲気です。
ハンドル周りをみてなにか気づきませんか?
ハンドル部分に電源スイッチがないんです。
ハンドル周りを見ただけでは、電動アシスト自転車に見えませんよね。
変速のレバーもありませんよ。
ライトとベルはあるので、道交法も当然クリア。
さすが安心の国産ブランドです。
さて、電源スイッチはどこに……
ない。
んん……?
あ、あった!
バッテリーの装着部分に電源スイッチがありました。
普通は、ハンドルの右部分に電源スイッチやバッテリー残量を示すインジケーターがあるんです。
それがバッテリー部分に集中しているのでハンドル周りがシンプルできれいなんですね。
ただし、そのおかげで走りながらバッテリー残量をチェックすることはできません。
また、バッテリーの残量表示も3段階なので、細かくチェックすることもできません。
せめて場所はバッテリー側でもいいので、「○%」ぐらいの表示ができるといいんですけどね。
変速機もありませんよ。
ハンドルにはブレーキレバーしか操作部がありません。
だから見た目がシンプルなんですね。
ちなみに、同社のクロスバイクタイプの電動アシスト自転車、ハリヤはこんな感じ。
電源のオンオフ、バッテリー残量の表示やアシスト力の変更ができます。
ライトの電源も大容量のバッテリーから引いています。
右手側には7段変速のグリップ型変速機もついていますね。
すると、ちょっと心配になりませんか?
「変速が無くて、上り坂はどうするんだ?」って。
でも考えてみてください。そのための電動アシストじゃないですか!
筆者は思わず膝を打つほどに感激しました。
「いい! この割り切ったところがいい!」
装備を割り切ってシンプルにしたおかげで、スタイリングに品の良さがありますね。
実際に乗ってみると、加速はすばらしい。ぐいぐい進む。パナソニックはヤマハなどに比べるとやや控えめなアシスト感に感じられることがありますが、実際のところこれで十分すぎます。
そして気になる上りもチェックしましたが、ゼロスタートで上りに入るとさすがに苦しい。
でも、3段変速の同社電動アシストと比べてみると、それほど違和感はない。3段変速の2速ぐらいの感じ。
また7段変速のモデルと比べると、さすがに違う。7段変速はもっと楽ちんに上ってくれました。
これだけ違うとバッテリーの消耗も抑えられて、アシスト時の走行距離も変わってくると思う。
つまり走行距離の面ではエネモービル・Sは不利ってことです。
でもそんな上りばかりの状況ってそれほど多くないと思う。
それに、そこまでこまめに変速できる人は、そもそもこの自転車のメインターゲットじゃない。
・バッテリー容量3.0Ahと小さく、走行距離はカタログ値で約12kmと短い。
・アシスト力の変更もできないので、工夫して走行距離を伸ばすこともできない。
・走行距離を伸ばすための工夫は、平地で電源を切ることぐらい。
でもいいじゃんそれで(笑)。
なにしろ、
73,889円なんだから!
安い。安いよ!
同社の電動アシスト自転車の中でも最安モデルです。
それがこんなにイイ感じなので、ちょっとビックリしました!
一般的な格安モデルだと5万円前後みたいです。
でも、どこの誰が設計して製造したのかわけわからん自転車と電動アシストユニットを組み合わせたものはやめたほうがいいです。
そもそも、いろんな部分で自転車としての基本性能が違うから。
わずか数万円の差で自分の命を危険にさらす覚悟は、少なくとも筆者にはないです。
あなたの命も数万円ではないはずです。
その点、こちらのモデルは日本製、電動アシスト自転車 3年間盗難補償、スペアキー対応(しかもディンプルキー)、BAA(自転車協会認証マーク)。
安価でも安心材料盛りだくさんです。
ちなみにエネモービル・Sに使われるバッテリーは「ene bottle」と言いまして、USB端子からスマホなどのモバイル機器に充電もできます。
災害時などの非常用電源にもなるわけです。
もちろん、電池の品質、安全性も申し分ないはずです。
価格をパナソニックのスポーツ系電動アシスト自転車と比較してみましょう。
クロスバイクタイプのハリヤが129,000円。
バッテリー容量は12.0Ah、走行距離は約48~73km。
そして、折り畳み式のミニベロ、オフタイム(写真右)が127,000円。
バッテリー容量は8.0Ah、走行距離は約34 ~59km。
見切れているけど、シティサイクルっぽいけど大容量バッテリーモデルのグリッター(写真左)が106,000円です。
バッテリー容量は8.0Ah、走行距離は約25~40km。
オフタイムは外装7段変速、グリッターは内装3段変速。ハリヤも外装7段変速です。
エネモービル・Sの変速無しは、上り坂でもそれほどスペック不足には思えません。グリッターの3段変速の2速で走っているイメージでした。
オフタイムの7段変速は、さすがにゼロスタートの上りでは軽かった。でもゆるい上り坂なら変速無しのエネモービル・Sでも問題ないと思いますね。
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