三重県多気町「勢和の森マウンテンバイクコース」を走ってみた(後編)

難易度の高いプロセクションを盛り込んだクロスカントリーコース!

 

「勢和の森マウンテンバイクコース」レポートの続きです。

初級者コース「バーミークリフ」を終えると、スタートした野球場まで戻ります。これで3つのうち1ループが終わりです。

続いてもっとも難しい上級車向けのループ「ロッキークロス」へ。

 

その前に舗装路脇のキャニオンジャンプへ。

えーこうして写真見るとキャニオンジャンプに見えませんね……。

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ここは上りのエスケープルートがあります。上って下って合流するのですが下りの勢いがいい感じなので、エスケープルートであってもタイム差は小さいようです。

先行する小野寺選手がキャニオンルート、真後ろから追走する松本選手がエスケープルートを走ったところ、合流地点で2秒ほどの遅れといったところでした。

意外と差がつかなかったので、動画では小野寺選手が驚いている様子が納められています。

キャニオンを上手く使えば、逆に先行するエスケープルートのライダーを抜くこともできるかもしれません。どんな合流になるのかわかりませんが、キャニオンルートのほうが直線になるのでその点でも有利かなと。

というわけで、後半も含めて動画編集しておきましたのでどうぞ。YouTubeには他にも勢和の森マウンテンバイクコースの動画がたくさんありますね。

 

 

続いて上級者向けループの「ロッキークロス」へ。

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上りは十分な幅があるダブルトラックで、上りを抜けると視界が開けた尾根へに出ました。
そんなに長い距離上っているわけではないけど、尾根に出てみると、かなり上った感がありますね!

シングルトラックのアップダウンが気持ちいいっ!
上りも木の根っこが多くて斜度もキツいので、かなりテクニカルです。それに木の幅が狭いんですよ。でも700mmぐらいのハンドル幅でも問題なしです。

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たまに階段状の段差があるので、下りが得意なライダーでも「下りで休む」という感じではないかもしれません。
それに逆バンクの下りコーナーもあったりして、なりゆきで突っ込むとそのまままっすぐに滑り落ちること間違いなしです(動画で1分のとこ)。レース時には下りが苦手なライダーが前でつっかえるとかなりのタイムロスになってしまいますね。下りが始まる尾根のシングルトラックまでには何とかパスしたいところです。となると、その手前の上りでがんばるしかないんですよね。

 

そして気持ちいいゆるやかな下りを抜けると最後は、初級者コース「マロントレイル」です。ここはひたすらダブルトラックが続きます。小さな山を巻きながらぐるりと一周します。高低差も他のループに比べればほぼフラットと言ってもいいほどです。

ロッキークロスの最後の下りはゆるい上り返しがあり、トップ選手は余裕の走りで凡人を置き去りにしていきました。マロントレイルの入り口で待っていてくれるかと思ったのですが(笑)、レーサーは気持ちよくなってくると撮影とかそんなことは忘れるみたいです! そこで僕はひとりぼっちになってしまったので、写真はありませんが、置き去りにされるところも含めて、動画で雰囲気は分かるかと。

というわけで、合流できたのはマロントレイルの最後にあるプロセクション「猪落とし」です。

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右に曲がりながら土留めの丸太を斜めに超えつつ、下りきるところでもう一回右に曲がります。

急な斜度でアプローチが斜めなうえに、バンクがあるとはいえ、さらに曲がるわけですから、入ることが勇気がいりますね……。丸太を乗り越えるときにバランスを崩しそうですね。それにチェーンリングを当てた跡もありました。ウェット時には丸太でスリップしないように荷重移動とライン取りも注意ですね。

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「猪落とし」のバンクの出口から見るとこんな感じ。さらにドロップオフが続きます。 「猪落とし」のラインには、中級、初級のエスケープラインが2本あるので、ここで無理は禁物ですね。

マロントレイルを抜けたら、あとはスタート/ゴール地点の野球場方面に向かうだけ。

最後の難関、人工のロックセクション。

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岩がところどころに配置されているのですが、微妙に跳んでつなげるラインもあるみたい……。

「こうやって跳んで……そっちに」みたいな感じでラインの研究をしています。

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見上げてこんな感じ ↓

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ライダー目線で見下ろしてみるとこんな感じ ↓

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右側のラインが跳べるっぽい?

 

レースの練習がしっかりできる常設コース。それでいてローカルトレイル感もあり

 

一緒に走ってくれた松本駿選手、小野寺健選手、ありがとうございました! 選手目線でレースでのポイントはどうでしょうか?

 

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松本駿選手(TEAM SCOTT JAPAN

「上りで広めな区間が微妙にあります。追走して前のライダーが微妙にラインをふくらませたときに、イン側の隙間からブロックしながら抜くこともできると思います。抜くテクニックが上手な人にはわかると思います。でも、抜くには微妙なコース幅なので、これができない人には抜けそうで抜けないという我慢が続くと思います。XCコースとしては難しいセクションもあり、レース前日の試走ですぐに攻略できるものではないですね。普段から下りやジャンプの練習が必要な作りになっていると思います」。

 

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小野寺健選手(MIYATA-MERIDA BIKING TEAM

「リカバリーできなかったらずるずる後退していきそうですね。下りは休める下りではなく、ちゃんと呼吸を整えないといけないような作りなので、疲れてミスが多くなると、下りでも差が開いていきそうです。上りでいっぱいいっぱいのまま下りに入ると、かなりリスクが大きいと思います。上りは急でツラいし、下りはリズムがとりにくい部分もあって、ロデオみたいになります」

 

筆者の一般的なMTBライダーの目線では、レースコースというよりはトレイル的なコースなのではないかと感じました。下りにバンクがあったりしますが、最近のMTBコースの流行であるバンクやゆるい起伏を繋げたフローなコース作りとは違うかなと。ライダーを試すようなつくりになっている、といったところでしょうか。それがプロセクションだけでなく、コースの随所でも感じられました。そういった部分も含めて、レースも見据えたライダーでも思いっきり練習できる常設コースだと感じました。

フロートレイルって突き詰めると走った雰囲気が似てくるように感じるのですが、そういう意味では常設コースでもローカルトレイル感を楽しめました。そこも含めて楽しめました。トレイルライダー的には好きな感じです(特にロッキークロスの尾根のシングルトラック部分)。

プロセクションを攻略できるように、反復練習の場が欲しいですね。とくに怪我しやすいジャンプやドロップオフ系で、段階的にステップアップできる場が、駐車場や管理棟近くのアクセスしやすい平地に欲しいなと。そこで月に1~2回程度でもいいので、定期的に練習会が開かれるようになると、通うライダーのスキルと精度は確実にアップすると思います。

パンプトラックもオープン当初はあったということですが、いまは走れるような状態ではないそうです。でも、そういうのも含めて、安全にスキルアップできる場所が増えてくれるといいなと思いました。

 

 

勢和の森マウンテンバイクコース http://cycling-taki.com/

多気町・自転車のまちづくりプロジェクト 公式ブログ http://takicycle.blog.fc2.com/

勢和の森MTBコース 利用可能日について 

 

コースについての問い合わせ先

多気町産業環境課
〒519-2181 三重県多気郡多気町相可1600
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FAX:0598-38-1140
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