シーズン開幕! レースを安全に進行するために、選手にできること。

 

4月も半ばを過ぎて、本格的なイベント&レースシーズンが始まりましたね。

さてさて、昨年MTBレースの現場でコース上のマーシャルをやってみて感じたこと(昨年で3シーズン目だけどいろいろ勉強させていただきました)、選手の皆様にお伝えしたいことなどを、シーズンが始まる今だから書きますね。
ほぼ一年越しですが、現場からの感想です。

スポーツ自転車、ロードレースやマウンテンバイクは危険が伴います。
ケガせずに、思いっきり楽しみましょう。

 

レースの一般常識、黄旗・赤旗の意味。

 

DSC_0587 1

MTBレースの場合、特にJCFやUCIが関連するレースでは、このような黄旗と赤旗を持ったマーシャルがコース上に配置されます。

ロードレースではJCF規則を見たところその記載はないようでした。とはいえ、黄・赤旗はモータースポーツでも一般的に使われるレース旗なので、テレビなどで見たことぐらいはあるのではないでしょうか。

 

一般的には……

 

yellow
黄旗 コース上に危険がある。減速。走行注意。追い抜き禁止など。

 

 

red

赤旗 レース中断、レース中止。

 

このような意味を選手に伝えるために使います。
レースによって微妙に規定が違う場合がありますが、黄&赤旗はこのように覚えておけばまず間違いないと思います。

 

 

つづいて、マーシャルとして感じた、「レース中の選手が注意してもらえると、安全に進行しやすい」ということを書いてみます。

これは、レース現場で感じた個人的感想を多分に含んでいます。
詳細な規定、競技規則の確認は、各レースの大会本部などに問い合わせてくださいね。

 

黄旗が振られていたら、まずスピードを落としましょう(すぐに停止できるスピード、徐行)。

 

コース上で救護対応しているすぐ脇は、徐行で通過してほしい。
すぐ脇を結構なスピードで走行していく選手が少なくないのです。たぶん選手は気を遣って徐行しているつもりだと思いますけど。それがレース中ではなく試走中のことだったので、なおさらスピードを控えてもらえると、コース上で対応しているスタッフや関係者も助かります。時速10km(ジョギングのペース)ぐらいでも、止まっている側からすると、かなり速く感じるのです。

 

選手は救護現場周辺で停止せず、速やかに通過しましょう。
ケガをした選手が心配な気持ちは分かります。当事者が誰なのかも気になることでしょう。しかし、選手が現場にたまると、追突など二次被害が起こる可能性が高まります。

 

試走の一発目は慎重に。
常設MTBコースの場合、レース時のみコースレイアウトを変更している場合があります。ところが普段と同じ感覚で走る選手が多くて、朝イチはコーステープをひきちぎって常設コースに突っ込む事例が多数。
いつものコース感覚でまっすぐ突っ込むわけです。

DSC_0620

 

「それじゃ試走になってないよね。試走前にコースウォークしましょう」。

(と、遅い僕ではなく、ものすごく速い元ダウンヒルチャンピオンがそうおっしゃっていますよ。ここに速くなるヒントが?)。

 

 

あと観客にもできることがあります。この記事に関連することで、以前にちょっとビックリしたことがあったので、書いておきますね。

 

転倒した選手がコース上で倒れていても、観客は選手に触れてはいけない
あるシクロクロスレースで、転倒して苦しんでいる選手の腕を観客が引っ張ってコース外に出しました。雨天時で地面は泥まみれだったので、選手はおしりで泥地面の上を滑りながら腕を引っ張られていきました。後続選手の追突を心配した観客がコース上の選手をコース外に出したのです。

善意とはいえ、観客がコース内に入り、選手に触れること自体がまず問題です。競技規則にもよりますが、競技中の選手に観客が触れていいと規則として認める競技はまずありません。それに、別の選手が観客に接触して事故が起こることもあり得ます。

なにより、転倒した選手の負傷状態が分からないまま不用意に動かすと、脊椎損傷などにより重篤な後遺症を起こす場合も考えられます。選手の平穏な日常生活をおびやかしてまで、レース進行を優先すべきではありませんよね。負傷状態が分からないということは、脊椎損傷の可能性ありを前提として行動するのが正解です。

負傷者やコース上の危険箇所を観客が見つけた場合は、コースマーシャルに状況を伝えてください。そして、可能であれば、コース外で見通しの良い安全な場所を確保してから、後続選手に減速や注意を促してください。コースマーシャルは二次被害が起こらないように現場で黄旗を振り、無線などで大会本部に応援・救護要請します。

 

 

ところで、僕は山に入るときに、保温シートを持ち歩きます。
レースなどでケガをした選手の体温を下げないように、これで選手の身体をくるみます。

DSC_0571 1

結構暖かいんですよ。
昨シーズンは3回ぐらいレース現場で選手に使いました。

とくにMTBレースが行われるのはスキー場などの高原が多いので、夏でも冷えることがあります。
トレイルライドでも重宝しますよ。トレイルでは使ったことないですけど。

 

それでは、皆様の健闘と健康を祈って!